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【高速バスDay】日本最東端・銚子で海の幸と温泉を堪能する旅


行先:千葉県銚子市
目的:日本最東端・銚子で海の幸と温泉を堪能
日時:11/9(金)
旅人:D氏、女性、Webディレクター


♦往路バス情報
バス会社:京成バス
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:浜松町BT→陣屋町
乗車時刻(乗車時間):08:50→11:33(2:43)
料金:2,550円
乗客数(おおよその乗車率):5割ほど
立ち寄ったSA名と停車時間:なし
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較:2:11 / 3,610円
その他バス特徴:トイレ、wifi
予約方法:事前予約なし
支払方法:現金、ICカード

♦復路バス情報
バス会社:京成バス
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:犬吠埼太陽の里→東京駅八重洲口
乗車時刻(乗車時間):16:53→19:46(2:53)
料金:2,550円
乗客数(おおよその乗車率):3割程度
立ち寄ったSA名と停車時間:なし
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較:2:58 / 3,950円
その他バス特徴:トイレ、wifi
予約方法:事前予約なし
支払方法:現金、ICカード

【体験記】

今日乗車する銚子行き高速バスは、浜松町バスターミナルから出発します。
駅直結で案内も出ているので、迷うことなくターミナルのフロアに到着。目の前には、はとバスのカウンターがあり、訪日観光客もたくさん。案内係の方が英語でハツラツと楽しそうに案内していたのが印象的でした。

バスを待っていると成田方面で交通事故渋滞が起きているため、到着が遅れるとのアナウンスがあったので、一瞬行先を変更しようか迷いましたが、出発便は定刻通りやってきたのでそのまま乗り込みました。

バスが出発し、次は東京駅のバス停に向かいます。
観光バスの一段高い目線から東京の風景を眺めると、日常の世界から少し宙に浮いたようで、旅気分が高まります。
東京駅八重洲口近くのバス停で乗客を乗せたら、一路千葉方面へ。

バス車内は無料wifiが利用でき、トイレもついていて快適。そして運転手さんが、到着の遅れを案じる乗客のために、道路状況を逐一報告してくれました。どのくらい遅れそうなのか分かると、予定変更も検討しやすくて助かります。

途中、千葉県内の旭市街や大病院で降車する人もちらほら。生活に根付いた路線であることがうかがえます。そして、事前に天気予報をチェックしていたものの、予想以上に雨脚が強まってきました。この日の1時間毎の天気予報がこちら。なんですかこれ。昼から雨100%でカミナリまで落ちてるじゃないですか!

この悪天候で観光できるだろうか、、と不安が募ります。

バスは到着予定時刻から10分程度の遅れで、銚子駅に到着。銚子駅以降も犬吠埼まで何か所か停車地がありますが、私は銚子漁港に近い「陣屋町」で降車。この周辺には新鮮なお魚が食べられる食事処が沢山あります。

事前に調べていた、青魚の丼ものが美味しいと評判の「観音食堂 七兵衛」さんへ。休日などは列ができることもあるようですが、この日の先客は1組のみ。待つことなく快適だったのは平日&悪天候のおかげ(?)です。

店員さんにおすすめを聞くと「この時期はまださんまですね~」とのことなので、さんま丼定食を注文。生臭さが全く無く、とても美味。

さんまって、身が薄いじゃないですか。で、ビジュアル的なボリューム感がないのですが、さんまの身がですね、重なりあっているんですよ、しっかりと。丼ものを食べるときの、「のっかってる食材と下のごはんを食べ進めるペースを合わせなきゃ問題」に心を砕く必要はありませんでした。

たっぷり贅沢に旬のさんまを堪能し終えると、サービスでお隣のカステラ屋さんのカステラも出してくれ、大満足でお店を後にしました。

さて、犬吠埼に向かう電車の時刻にはまだ余裕があるので、漁港付近を通りつつ少々お散歩。
こちらのお寺「飯沼山 圓福寺(飯沼観音)」は、日本百観音(西国・坂東・秩父)のうち坂東33観音霊場第27番札所として全国より参拝者が訪れるお寺らしいです。
ヒゲタ醤油さんから醤油の一斗缶が奉納されてるのが、銚子ならでは。醤油の奉納、はじめて見ました。

珍しさで言うと、敷地内のトイレも気になりました。このようにトイレにも神様・仏様がいることをしっかりアピールしてくるお寺、初めてです。

お寺を後にし、銚子電鉄・観音駅に到着。「観音」という和な名前にも関わらず西洋のお城を模したような外観。左側には「金太郎ホーム」とある(ネーミングライツでつけられたようです)。

もやっとしつつ足を踏み入れると、左右の棟(?)の部分が無駄に吹き抜け風になっている。合理性なんてどこ吹く風、な造りの駅舎にバブル時代を感じます。wikipediaによると、現在の駅舎になったのは1991年とのことなので、予想的中でした。

正面は、今は営業していない鯛焼き屋さん跡が。小さいころ親に連れられて行ったデパートのフードコートのお店、こんな感じだったような。

そして切符は窓口で直接買って、乗車時に駅員さんがもぎるスタイル。駅全体がノスタルジアに溢れており、どうしようもなくグッときます・・・!

電車は1時間に1、2本。待っている間に駅構内を見回していると、テロ特別警戒の張り紙が。一日の乗車人数が70人前後のこの駅と銚子電鉄に狙いを定めるテロリストはまずいないでしょう。ここでは、時間はのんびり平和に流れているようです。

ゆっくりとやってきた2両編成の電車に乗り込み、犬吠埼駅に向かいます。電車は緑のトンネルを縫って進み、次第に遠くから海が覗いてきました。

約15分で、犬吠駅に到着。こちらもヨーロピアンで可愛らしい駅です。

駅舎内にはお土産屋さんがあり、名物は一通り揃っているようでした。財政難の銚子電鉄は起死回生の「ぬれ煎餅」のヒットを皮切りに、オリジナル商品のアピールに余念がない様子。うまい棒のパロディ「(経営状況が)まずい棒」、「鯖威張る(サバイバル)弁当」など、危機感を全面に押し出した商品名で訴えかけてくる。いずれも気になりましたが、今回は無難に、会社のお土産にぬれ煎餅を購入しました。後日食べてみましたが、醤油の風味がよく、とても美味しかったです!

さて駅を出ると、さらに強まっている雨。一瞬躊躇するも、ここまで来たからには行かねばならない、本州の最東端へ!と、今回の旅の使命のひとつを胸に、歩き出しました。

・・・ここを下って行くの?本当に?

Googleマップのルート案内に翻弄されながらも、犬吠埼灯台へ到着。
敷地内には灯台のほか、資料展示もあり、灯台の歴史を知ることができます。

まずは灯台に上ってみました。狭くて急な階段を上り、てっぺんまで到達し外海を見渡すと、そこは荒れ模様の海。つくづく、天気の良い時に来たかったと実感。
灯台の灯りを反射するガラスも、近くで見ると独特な幾何学デザインで惹かれます。

もうひとつ興味深かったのが、霧が濃く見通しが悪い時、航海中の船に灯台の位置を知らせるために利用されていた霧笛。当時のままの設備が残っており、音を再生することができます(音源は録音)。
大きくて武骨な機械から、こんな音が出ていたのかと驚かされます。

灯台まわりを観光している間も、一向に止む気配がない雨。雨で靴がぐちゃぐちゃになってきたため、予定していた「万願寺」と「地球が丸く見える展望台」の訪問は断念。万の願い事(煩悩)を携えてきたのに、地球の丸さを実感したかったのに、残念!

そんなわけで、早めに今日の旅のシメ、温泉に向かいます。
「ホテル&スパ 月美 太陽の里」は犬吠駅からほど近い天然温泉リゾート。お風呂も食事処もプールもBBQができるテラスもあり、まる一日楽しめそうな施設です。

温泉は内湯と外湯、数種類ずつあり、とっても充実。悪天候ながらも湯ぶねに浸かりながら太平洋を一望できる素晴らしいロケーションには感動!

予定ではこの後観音駅に戻り、他のお店で海鮮丼を食べて帰るつもりでしたが、服も靴も濡れており、これ以上外を歩き回るのは厳しかったため「太陽の里」内のレストランでいただくことにしました。こちらの名物らしい金目鯛の煮付をいただきましたが、身が柔らかくて美味しかったです。

海を見ながら、一杯やりたくなりますね。

そろそろ帰りのバスのお時間です。
銚子~東京間の高速バスは複数の路線がありますが、そのうち1つはここ「太陽の里」前が始発。温泉に入って美味しいものを食べてホクホク気分のままバスに乗り込めば、乗り換えなしで東京まで連れて行ってくれるという素敵な路線なのです!

この日、ここから乗車したのは自分だけ。
しばらく海沿いを走ってから、銚子駅あたりで何人か乗せて東京へ向かいました。
車窓から目の前に海が見えます。

帰りは定刻通り東京駅へ到着。
これまで千葉駅より先に行ったことがなかったのですが、今回開拓できて良かったです。
春になったら、天気の良い日にまたリベンジしたいと思います!

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