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【高速バスDay!】八ヶ岳の麓でアメリカン・ポップアート鑑賞&周辺ぶらり

予約時には書いていなかった乗り換えを突然告げられたSさん。無事たどり着けたのでしょうか?


行先:山梨県北杜市小淵沢町
目的:八ヶ岳の麓でアメリカン・ポップアート鑑賞&周辺ぶらり
日時:11/13(月)
旅人:Sさん、デザイナー、男性


◆往路バス情報

バス会社:トラビスジャパン
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:バスタ新宿→ホテル風か
乗車時刻(乗車時間):09:00→11:33(2:33)
料金:3,200円
乗客数(おおよその乗車率)※例:8割ほど等:約30人(1台目)、9人(2台目)
立ち寄ったSA名と停車時間:談合坂SA(休憩15分)、双葉SA(乗り換えのため)
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較:2:21 / 5,184円
その他バス特徴:コンセント付き(1台目)、マイクロバス(2台目)
予約方法:高速バスドットコム(PCサイト)
支払方法:クレジットカード

◆復路バス情報

バス会社:トラビスジャパン
シートタイプ:4列
乗車バス停→降車バス停:ホテル風か→バスタ新宿
乗車時刻(乗車時間):17:28→20:10(2:42)
料金:3,200円
乗客数(おおよその乗車率)※例:8割ほど等:3人(1台目)、15人(2台目)
立ち寄ったSA名と停車時間:双葉SA(乗り換えのため)、談合坂SA(休憩15分)
同じルートを電車で利用した場合の所要時間と料金比較:2:20 / 5,184円
その他バス特徴:マイクロバス(1台目)、コンセント付き(2台目)
予約方法:高速バスドットコム(PCサイト)
支払方法:クレジットカード


[体験記]

アメリカの現代美術を代表するアーティスト、キース・ヘリング。
ここ日本でも、ユニクロTシャツとのコラボなどで広く知られています。
そんな彼の作品「だけ」を展示する、世界でも珍しい美術館が山梨県北杜市にあるのです!以前からずーっと気になっていました。

そんなわけで今回、行けそうな高速バスを探したところ、美術館近くに停車する路線を発見。高速バスDayの行き先、即決!
しかし直行便かと思われたこのバス、思いもよらない落とし穴があったのでした…

■予約・決済

「夜行バス比較なび」でバス便を検索します。
到着地は美術館の近くにある八ヶ岳リゾートアウトレットに設定。

直行便1件ヒット!
しかしよく見ると…

停車地に「八ヶ岳」が4つという謎の事態。
最初の八ヶ岳だけ太字なので「私が降りるのは最初の停車地かな」と、なんとなく理解。予約ボタンをクリックして予約サイトへ。

高速バスドットコムの予約ページ。
停車地に「八ヶ岳」が4つ。なるほど、情報元がこうなっていたのですね。

降車地選択のプルダウンでようやく詳しい場所が分かりました。
美術館に一番近そうな「ホテル風か」を選択して、その他の必要事項も選択&入力。支払いはクレジットカードにしました。

確認画面を経て予約完了!
同様の手順で復路も予約しました。

■乗車当日

小田急線で新宿に到着。

南口改札から出るとバスタ新宿はすぐそこです。

あっさり到着!小田急線の改札から5分程度でした。
平日AM9時前のバスタはそこそこの混み具合。

自分のバス便を確認。乗り場はD10。
なぜか行き先に(予約時には記載がなかった)長野の地名が並んでいる…しかし私は気にせずスルー(これがのちに私をパニックへ陥れます)。
ひとまず飲み物を買うためにファミマへ。

と思ったら行列。写っていませんが、奥にもっと続いています。
乗車まで時間がないので、コンビニは諦め自販機で買うことに。行列はありませんが、価格が安い水などはすでに売り切れていました。

乗り場へ。
やはり長野の地名が…ここも私はスルー。バスを待ちます。


出発時間の10分ほど前にバスが到着。

すぐに乗車開始しました。
予約メールに「このメールを提示してください」と記載されていたのですが、乗車確認は名前を伝えるだけでOKでした。
座席番号を聞き、いよいよ車内へ!

とその時、係員さんが私を呼び止め不可解なことを言うのです。
「お客さんはフタバで乗り換えね」

……へ? 乗り換え??

想定外の言葉に、わけがわからず私の思考はフリーズ。「あ、はい」とロボットのような生返事をして車内へ。

■乗り換えパニック・スリラー


突然の乗り換え宣告による、混乱と緊張の中で撮影した車内。
一般的な4列シートでコンセント付き。乗客は30人ほど。ちらほら外国人(中国、台湾もしくは香港)ぽい人も。
私の座席は一番後ろ。しかも隣は空席ですが、この時はそれをラッキーと感じる余裕などありません。

着席して少し平常心を取り戻し、「フタバで乗り換え」の手がかりを探し始めました。

【1】予約メールを確認 → 記載なし

メールがダメなら…

【2】高速バスドットコムの予約ページを確認 → 記載なし

そうこうしているうちにバスが出発。

【3】乗り換えに関する車内アナウンスを待つ → 何のアナウンスもなし

乗り換える「フタバ」って、どこ?

【4】「双葉」や「二葉」でググってみる → 色々ヒットしてよくわからない

手がかりゼロ。さっきの出来事は夢か?とさえ思えてくる…
普段は全然車に酔わない私ですが、変な緊張で若干気分が悪くなります。外の景色を眺めて気を紛らわせつつ、他の手がかりを考えます。

そうだ、バス会社のサイトなら何か書いてあるかもしれない。

【5】トラビスジャパンのサイトを確認

書いてたーーーーー!!

ようやく訪れた安堵の瞬間。発車してからここに至るまでおよそ45分。
つまり私のように高速バスドットコムから予約すると、バス会社のサイトを見る機会がなく乗車時にいきなり乗り換えを宣告される。ちょっとしたパニック・スリラー。

それから15分ほど経った頃、乗車後初の車内アナウンスが。「談合坂SAで休憩します」というものでした。

「次の停車時に乗り換えですよ」と、気さくな感じで教えてくれました。現在乗車しているバスは山梨ではなく長野方面へ向かうらしい。

■双葉で乗り換え

談合坂SAの休憩後、1時間ほどで双葉SAに到着。
待機していた乗り換え車両はなんと、マイクロバス!(乗り換えを急かされバス全体の外観は撮れませんでした)。

乗り換えたのは私を含め9人。
ドライバーさんが乗り換える乗客を把握していて、乗り過ごすことはなさそう。しかし突然の乗り換え宣告に驚かされたのはやはり私だけではないらしく、「乗り換えなんて聞いてないよねー」と愚痴るマダム2人の声が車内に響きます。


旅館の送迎バスなどでよく見かけるやつです。
目的地まではあと30分くらいとのこと。

窓から紅葉を眺めます。

ホテル風か到着!定刻通り。

入り口前にバス停が。しかし高速バスではなくリゾートバスのバス停らしい。高速バスの情報は載っていませんでした。

走り去る前に外観撮れました!

■目的地「中村キース・ヘリング美術館」へ

さて、中村キース・ヘリング美術館までのルートをチェック。

ここから徒歩23分!

空気がキレイなので散歩も心地良い。でも東京より寒い。


あった!
と思いきや、この建物はホテルなんだそう。美術館はこの奥でした。


こっちが本物!

一歩入ると、ここ山梨か?と疑うほど別世界(山梨のみなさんごめんなさい)。
入場料は1,000円。


今回の展示は撮影OKとのこと(展示内容によって異なるそうです)。
しかも閲覧客は私1人だけ!やほーい!


キース・ヘリングが日本で行なったアート活動を中心に、初期から没前まで、メジャーからマイナーまで、大から小まで、平面から立体まで、幅広〜くカバー。


作品の展示方法や美術館の建築・内装もユニークで、濃密なアート・トリップを楽しめます。
(美術館のハイライト作品はあえて載せません。ぜひ現地へ足を運んで体感してみてください)

併設の特別展では、アメリカのスタイリスト/衣装デザイナー、パトリシア・フィールドのアートコレクションを展示。
昨年、ニューヨークにあった彼女のブティックが閉店され、保管場所を失ったコレクションの一部がここに収蔵されたのだそう。

アーティストも表現方法も異なるフリーダムな展示で、こちらも良い刺激を受けました(特別展はすでに終了しています)。

特別展を抜けるとミュージアムショップが。
アーティスティックな雑貨が並びます。できることなら全部欲しい。

そんなこんなで美術館をがっつり満喫しました。胸いっぱい。

■ランチは野菜を味わうイタリアン

胸の次は腹を満たすべくランチへ。
事前に調べて気になったイタリアンのお店に向かいます。

美術館から徒歩22分!

道中で馬を発見。
この辺り(小淵沢)は馬の町としても有名なのだそうです。

こんな看板まで。

レストラン「マジョラム」到着!


ログハウス風のデザイン。
なかなか人気店のようで、私と同じタイミングで1組、その後2組来店しました。

ランチのメインはパスタかピザ。
私はパスタの中からベルデューラ(トマトソース)を注文。野菜たっぷり!
ソースの主張は控えめで、野菜本来の味を楽しめます。
明日は肌とお通じの調子が良いかもしれない。ごちそうさまでした。

■自称「最強パワースポット」

ランチの次は「道の駅こぶちさわ」へ。

レストランから徒歩8分!

見えてきました。

延命の湯。そう、温泉です。

入り口に「最強パワースポット」の張り紙が!そんなにハードル上げて大丈夫なのか。

券売機でチケットを購入。
市外の大人は820円。市民は割引価格460円だそうです。

よーし、入浴(延命)するぞ!

私以外はご年配のお客さんが3人ほど。
ほっこり良い湯でした。1年くらい寿命が延びた気がします。

■道の駅はご当地フードわんさか

温泉の後は隣にある道の駅へ。



売店でお土産を物色。
ご当地スナックや民芸品、さらには地元で育った生野菜も。つい楽しくなってしまい、1時間くらい過ごしました。

売店の次はフードコートをのぞいてみます。

八ヶ岳のいちごと牛乳を使ったフローズンヨーグルト!?
ちくしょう、湯上がりの体はすっかり冷めてしまった。もっと早く気付いていれば…

しかし買う!
程よい酸味とザクザクした食感が絶妙です。もしまたここへ来たら、これ食べたい。

フローズンヨーグルトを食べて小休憩している間に、外が暗くなり始めました。
帰りのバスに乗るため、「ホテル風か」に戻ります。

道の駅から徒歩13分!

戻ってきました。
薄暗い田舎道が少し怖かったです。

……あれ?リゾートバスのバス停の奥、囲いの中に何やら小さな看板が。

高速バスのバス停!こんなところにあったのか!
もう少しわかりやすい場所に置いといてほしい。

■帰路

定刻より遅れること数分、行きと同じマイクロバスが到着。

ドライバーさんが私を覚えていたようで、「もう帰るんですか?」と驚いた様子。
すでに2人の乗客が乗っていました。

行きと同じく双葉SAに停車。
乗り換えのバスが遅れているらしい。SA内をぶらぶらして時間を潰そうとするも、こじんまりとしているのですぐに終了。


15分ほど待つと乗り換えのバスがやってきました。
ドライバーさんは行きと違いますが、バスのスペックは同じです。
乗客は15人。なので余裕のダブルシート使い!

発車後すぐに車内アナウンス。「道路状況によっては到着が遅れる可能性があります」「談合坂SAで休憩します」「シートベルトをお締めください」など。
全然アナウンスがなかった行きと比べると、帰りのドライバーさんはしっかりしている印象。

その後、談合坂SAで15分休憩しました。

バスタ新宿到着の少し前、雨が降り始めます。
屋根付きのバスターミナルってこういう時に便利だな〜と実感。

定刻より10分遅れで到着しました。

待合室の様子を見に行ってみると、朝と同じくらいの混み具合。

盛りだくさんな山梨日帰り旅でした。
さて、帰るか。

■旅のまとめ

・【要注意】トラビスジャパンの新宿-山梨便は乗り換えあり。バス会社のサイトには記載されているが、高速バスドットコムで予約すると乗り換えの案内はない。

・アートやストリートカルチャー好きはぜひ一度「中村キース・ヘリング美術館」へ行ってみてほしい。電車で行くと駅からタクシーを利用しなければならないので、近くに停車する高速バスがおすすめ。しかも往復で約4,000円安い。

・美術館の徒歩圏内にはレストラン・温泉・道の駅・アウトレット・乗馬クラブなども。周囲は自然が多く、散歩に最適。

・約6時間の現地滞在で結構いろいろ楽しめる。

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